インフォリーフ株式会社代表取締役。ハイビジョンデジタルマガジン『kumukumu』編集長。ブログコミュニティ・My Cosmos編集長。
情報学者/ジャーナリスト/科学技術批評家/国際大学GLOCOMセンターフェロー
1960年奈良県生まれ。東京大学文学部在学中から、科学技術と社会を対象にしたジャーナリストとして活躍。卒業後は著述活動に専念。主な著書に『インターネットが変える世界』(共著、岩波新書、1996)、『インターネット活用法』(講談社ブルーバックス、1996)、『ワープロここが不思議』(講談社ブルーバックス、1994)、『ネットワーカーズハンドブック』(翔泳社、1990)、『考える道具』(青葉出版、1990)などがある。『NIRA政策研究Vol.11 No.9』(1998)、『bit別冊情報セキュリティ』(共立出版、1999)、『インターネット白書2000』等分担執筆も多数。
1990年から今日にいたるまで、『日経トレンディ』に「古瀬幸広の実験工房」を連載中。2001年4月から2004年11月まで、メールマガジン・off sideを刊行。その分析力と、明晰でわかりやすい筆致には定評がある。ドキュメンタリー作品やインタビュー作品などにも独特の切れ味があり、「栗原俊彦の知られざる物語」や「ワープロ一号機に賭けた男の戦争」)、『月刊アドバタイジング』(電通)に連載した日本の科学者へのインタビュー記事(1986年‐1990年)も高い評価を受けている。「高校三年のときは理学部に行って物理をやるか、文学部にいって哲学をやるか悩んだ結果、科学史、科学哲学をやりたくて、インド哲学、イスラム哲学を専攻した」といい、以後、一貫して科学技術とかかわる。文系VS.理系という単純な分類にはおさまらない発想と知識、行動が特徴。「ユニークな視点から考え、合理的な解決策を提案する」ことを重要視する。批評家としては、「便利か、便利でないか」ではなく、その道具を使うことで、人間が「幸せになれるのか、なれないのか」ということが関心事である。
PCとインターネットの草創期から批評と紹介を通じてその普及に尽くし、また日本語の情報化においても多大な貢献をした。現在はSIPS (Strategic Internet Professional Service) のプロフェッショナルとして、各種マーケティング&コミュニケーションシステムの企画・設計に携わる。とくに日本流のEBM/EBH (Evidence Based Medicine/Evidence Based Healthcare) の確立とコンヴィヴィアルなコミュニティの開発に力を注いでいる。2004年11月11日には、「健康は食の充実から」のコンセプトのもとに、BLOGコミュニティサイト「B食倶楽部」を開発し、2006年夏まで編集長をつとめた。2005年4月12日にはダイエットコミュニティ・リエータカフェを開発した。B食倶楽部は、日本で初めてブログにSNSシステムを組み合わせたブログコミュニティシステムであり、このシステムを利用して「リエータカフェ」を開発した。
2006年5月には、体脂肪計のトップメーカー・タニタとのコラボレーションで、世界で初めてBluetoothでケータイに計測結果を転送できるシステムを開発。その最初の応用事例として、リエータカフェ モバイルを開発し、5月17日に発表した。
2006年5月30日、正しいエコロジー活動と新しいエコノミー活動、そしてウェルネスとQOLをインターネットのコミュニケーションが支えていくというビジョンのもとに、インフォリーフ株式会社(InfoLeaf, Inc.)を設立。
2006年10月2日、新しいブログ&データベースモデルを組み込んだMy Cosmosを開発。編集長をつとめる。
現在の興味は、インターネットの通信方式=P2P(Peer to Peer)ネットワークを活用した新しい経済活動のデザイン、その基盤を生かしたウェルネスにつながる日本の農業とスローフードの支援、日本の里山の復活を象徴とする正しいエコロジー活動の推進、個人のプライバシーを守り、企業の情報漏洩リスクの負担を軽減する高度なe-shopシステムの構築、テレビのネット機能を使ったデジタルデバイドの克服、およびネットテレビと放送の高度な融合である。
2009年10月29日、新しいデジタルマガジン『kumukumu』を創刊。ハイビジョンクオリティを実現するSVG規格でコーディングする独自雑誌の刊行は日本初であり、コンテンツ制作のためのSVGオーサリングツールも同時開発している。
『インターネットが変える世界』では、パーソナルコンピュータの誕生とインターネットの歩みにイワン・イリイチの著書Tools For ConvivialityおよびDeschooling Societyが影響を与えていることを指摘し、convivialityに「共愉」という訳語をあてた。また、『日経トレンディ』の連載はすでに10年を経過。ITツールを使い込んで批評するスタイルで、業界からの注目度も高い(例)。日本のパーソナルコンピューティングやインターネットの草創期から(論客として)かかわる生き字引的存在。主として1980年代は日本語処理技術やテクニカルライティング技術の発展に、90年代はインターネットの普及に貢献した(『WIRED』による紹介)。アメリカのThe Hackers Conferenceのメンバーでもある。
[私のPGP公開鍵]